親子の事業承継が絡んだ支援でよくあるのが、中々事業(決定権や運営等々) を子供に譲らないこと。 ・・・親から見れば頼りなかったり 危なっかしい言動が目立ったりするので中々譲れない、、、その気持ちよく分かります^^;

それと、譲ったのにいつまでも口を挟むこと・・・前述と同様の理由からいつまでも任せないことになるですが、、、この 2つが事業承継が絡んだ支援のいわゆる ”あるある” です^^;;

ただ、結論から言えば、その状態が続けば続くほど、事業承継の失敗(次の世代が苦労する) の確率が上がるというのは確かなことだと思っています。

私は、事業承継が上手く進まないのは、最初の選択肢で 「選択できていない」 のに形だけ進めていることに問題があると思っています。 例えば、選択できていないのに、息子を後継者だと言う、自社で息子を働かせている・・・といった状態。

① 事業承継せずに、自分(親) ができなくなったら廃業する
② 事業承継して、次の世代に事業を託す
  ・・・この選択肢にきちんと答えを出せていない事業者が非常に多いです。

②を選ぶなら、事業がどのように続くのかは次の世代の裁量に任せることに・・・それが託すということ。 形が変わるかもしれないし、今よりも悪くなるかもしれないし、、、でも、それは自分が関与することではない・・・だって託したのだから。 ②を選びたいけれど今は頼りないというならきちんと教育すること・・・それが託す側の責務だと思っています。

事業承継が進まない状態というのは、②の形をとりながら 実は①②を選べずにいる状態。 ただ、その状態を続ければ続けるほど、自分(親) が動けなくなった瞬間、突然に子に託すことになるため 余計に苦労をかけることに、、、失敗する確率は高まります・・・。

親から子への事業承継が進まない事業者(親) には、「そんなに譲りたくないなら、①でも良いんですよ」 「今の中途半端な状態が、次の世代に不幸をもたらすんですよ」 ・・・辛辣ではあるけれど、そうしたことを問い掛けて、どうしたいのかを真剣に考えてもらっています。