本日、2019年度の最低賃金を引き上げるとの報道がありました。 ここのところドンドン上がっているのであまり驚きはなく、また上がったかといったところ。 ただ、最低賃金で雇われている会社にとっては、ちょっと困ってしまいますね。

・・・具体的に何が困るのかというと、人件費は上がるけれど、納品価格や販売価格は上げられない、、、つまり、今以上に収益が悪化する会社が増えるということ。

本来、景気が良くなるのが先で、その後に賃金上昇を誘導する目論見だったはず。 しかし、景気は良くならず、でも、それを認めず大本営発表を繰り返し、誤った統計情報を発表していたことが発覚し、名実ともに景気回復していない状態が分かったにも関わらず、お構いなしに最低賃金は上げていく、、、何とも摩訶不思議な状態です。

賃金が上がった労働者側も、その程度上がったところで、社会保障や税負担はそれ以上に増しているため賃金上昇の実感はなく、、、そのため、ますます消費を抑えるからますますモノが売れない、だからモノを作れない ・・・そんな状態で販売価格は上げられないので人件費負担は増す一方、、、悪循環の真っ只中です。

最低賃金引き上げが適用されるのは 10月(都道府県で実施日は異なりますが、基本的に 10月 1週目)、、、時 同じくして、消費税率が 10%に引き上げられ 消費の引き締めが起きる頃です。

・・・年末に向けてどれくらい我慢比べできるのか、、、先々の展開を想像すると 恐ろしくなります。。。