自民党の幹事長代行が 10月の消費税率引き上げに関して、6月の 「企業短期経済観測調査(短観)」 が⽰す景況感次第で延期もあり得る ・・・との考えを示しました。 出張で 朝からニュースに触れることなく過ごし、夜帰ってくる途中にこのニュースを知ってビックリ。。。

「景気はちょっと落ちている」 とか何とか、、、「何を今さら!!!(怒)」。

あれだけ 「アベノミクス効果」 とか 「景気は緩やかに回復している」 とか吹聴しておいて、急にそんなことを言い始める、、、どう考えても 「選挙を意識した国民へのご機嫌取り発言(方針)」 というのがミエミエで呆れるばかり。 日本商工会議所の会頭も 「信じられない」 と批判会見をしていましたが、ホント信じられない発言です。

特に軽減税率導入に絡んで、レジを入れ替えたり価格をどう変えるのか考えたり、、、10月以降の混乱を抑えるための準備には数カ月掛かりますが、まだ準備を始めていない事業者が多いのが実情。 「半年を切った今、もう準備を始めなくては!」 との動きが出てきたのに、このような発言をされると そうした動きも止まることでしょう、、、これで 「やっぱり引き上げる」 となったら、10月からは混乱必至です。

また、延期されることになっても、「選挙が終わってほとぼりが冷めれば、また上げるって言い出すんでしょ?」 との根深い不信感が生まれるため いつまでも消費は鈍化したまま、、、つまり、真綿で首を絞められる状態がこの先も続くことに・・・。

しかも、「消費税は据え置き」 といっても、国の借金や財源不足解消は急務なのだから、別のところで増税することになるのでしょう、、、お金を巻き上げる名目が変わるだけです。

私は、消費税率の引き上げにも軽減税率にも反対ですが、事ここに至っては、予定通りに実施しないことの影響の方が大きいと思っています。

「景気が悪い」 とか 「内需が落ち込んでいる」 との認識が本当にあるのなら、消費税率引き上げの延期ではなく、「引き下げを検討する」 くらい言って欲しいものです(笑)