(つづき)

・・・というように、北海道新幹線が敬遠される理由が、 ① 他の交通手段と比較して料金が高いこと 、 ② 駅から目的地への移動が不便なこと(新青森駅も新函館北斗駅も、中心地への移動や在来線への乗り継ぎが不便 & 3セクになったせいで在来線の料金が跳ね上がった) というのが、多くの利用者の不満の声なのですが、、、

JR側は、その辺りいつもスルーで 「高速化」 に終始。 特に、東京~札幌で4時間を切ること(そうすれば利用客が増える) ばかりを強調していますね。

そもそも北海道新幹線構想自体、まだ飛行機が特別な移動手段だった頃の話。 これだけ手軽に、安く早く移動できるようになった時代にあって、多様な目的を持って移動するようになった時代にあって、、、飛行機よりも料金が高く 遅い新幹線を志向するのは 時代錯誤としか思えません^^;

そうそう、以前勤めていた会社の話ですが、、、新入社員として入社した頃から 「東京本社構想」 というのがあり、東京の一等地に大きなビルを構えることが悲願と言われていました。

入社して十年くらい経った頃にようやく土地取得したようですが、その頃には既に 「(固定資産等を)持たざる経営」 が主流となっていたため、多くの社員が上層部の動きを疑問視していたのですが、、、結局、「長年の悲願」 とのことで、数年後、東京有数の一等地に巨大なビルを建てました(私は既に辞めていたため入ったことはありませんが)。

当時は、テレビでも大々的に取材される等、随分と話題を集めたものですが、、、ほどなく経営は悪化し(→ 建てる前から兆校もありましたが)、悲願の東京本社ビルを手放して賃貸ビルに移転することになり、、、さらには、数百名の社員・契約社員のリストラまで行って延命を図ることに・・・。 そんな高価な自社ビルなんて建てなければ、もっと違った事業展開ができたでしょうに^^;

「時代錯誤」 というのは、当事者は中々気づかないもの、、、そうならないように、周囲の意見に耳を傾ける、常にアンテナを広げて時代の変化を感じ取る等、日頃から意識しておきたいところです。

(おわり)