大手衣料品チェーン 「しまむら」 が、下請けの縫製工場で 外国人技能実習生が違法に働かされていたことを受け、全ての取引企業に対し、技能実習生への人権侵害が無いよう求める通知を出す ・・・とのこと。 以前、ワコールでもこうした通知を出して話題になりましたが、昨今の国会審議なども受けて、ますますこうした動きは強まることでしょう。

ところで、この下請け企業、「最低賃金以下で長時間労働させていた」 とのことで、7月に、企業名や現地の様子がニュースで流れましたが、今回の動きで 再びそうした映像や実名が流れるとは、、、現在改善されているのなら ちょっと可哀想な気もしますが、「悪いことをすると いつまでも付いて回る!」 ということは、他人事と思わずに学んでおきたいところですね。

一連の報道を見ていると、なんとなく、この縫製工場は悪 ・ 「しまむら」 は善 ・・・といった印象を受けるのですが、そうとも言い切れないような。。。  もちろん、この縫製工場を擁護する気は 1ミリも無いのですが、そうするに至った背景を考えると、、、端的に言えば、「しまむら」 は適正な工賃を払っているのだろうか? というところが出発点のように感じます。

値下げ要求 ⇒ 低賃金で働かせることで対応 ⇒ 更なる値下げ要求 ⇒ 更なる低賃金にするために外国人を雇用 ⇒ 更なる値下げ要求 ⇒ 違法行為で対応 ・・・今どの段階かはそれぞれありますが、工場だけでなく飲食・サービス業も含めて、労働集約型の産業は、多かれ少なかれ こうした流れに陥っているのが実情だと感じています。

違法行為は絶対にしてはいけないので、そこを厳しくするのは良いのですが、、、それと同時に、「発注者が適正価格で発注しているのか?」 ということにも切り込んでいかなければ、ただ廃業が増えるだけとなってしまうことを危惧しています。

(近い内に 「その2」 を投稿します)