昨日、セブンイレブンが、東京都や神奈川県の店舗で販売するサラダ用の野菜を作るための専用工場を、来年 1月に稼働させると発表しました。 60億円かけて建設した工場では、1日3トン(サラダ 7万食分) のリーフレタスが作れるのだとか。

私が 「野菜工場」 というものを知ったのが 2011年の春ごろ。 その頃は、研究を進めながら 手探りで改良を重ねている段階でしたので、世間にはあまり知られることがなく、知った人の反応も懐疑的な意見が多かったように思います。 (私は、理学部生物学科の出ということもあって すぐに飛びつきましたが・笑)

それから、「いちごが作れるようになった」 とか 「西アジア等の砂漠で野菜を作るプロジェクト」 とか、産学官連携が進むにつれて 世間にも知られるようになり、、、その内、スーパーに並ぶようになり 飲食店で使われるようになり ・・・という感じで徐々に認知度が増していったように思います。

しかしながら、2011年に視察に行った 「野菜工場」 の先駆者 (株)みらい が、2015年に民事再生(※その後、事業譲渡が成立し、MIRAIに社名変更して事業継続中)。 やはり安定供給先(販路) が確保できないと、大規模な事業としては難しいのだろうか ・・・と残念に思っていましたが、、、災害続きで野菜の安定供給が難しい時代になって、ついに流通大手が動いたか! という感じです。

私も 2011年当時、「廃校を活用した野菜工場」 なるものを提案したことがありましたが(その他、養蜂・体験農園・カフェ等を組み合わせた廃校活用プロジェクト)、、、農業県であるが故の 野菜工場アレルギー(&新しいものに対する防衛反応) により、あえなく断念(苦笑)

それでも、農業従事者の高齢化・後継者の不在、台風・大雨・洪水等の災害の多発、高まる安全性要求水準など、近年の野菜を取り巻く環境を考えると、、、「野菜工場」 は 1つの解決策になるのでは? ・・・と何年もの間、思い続けているのでした^^