数年振りに、かつて中小企業大学校で1年間共に学んだ友人と飲んできました。 研修のため6年振りの来校だそうです。

「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」

たしか高校の古文か漢文の授業で「論語」を習いましたね。 合ってるかどうか不安だったのでネットで検索しましたが、意外と覚えているものですね^^

色々と話した中で印象に残っていることを少し書きたいと思います。 彼の地元では、鳥インフルエンザや口蹄疫の被害から未だに復興できていないのだそうです。 もちろん、病気自体は終息していますし、ある程度の保証金も出ているようです。 でも、処分した畜産動物はすぐに元には戻りませんし、風評被害の影響も根強く残っています。 いくらお金をもらえたとしても、元の状態まで戻すには、努力に努力を重ね、それでも何年も何年もかかってしまうでしょう。 「畜産の盛んな地域の匂いが変わった」 という言葉がとても印象に残っています。

私たちの多くは、テレビやインターネット(特にポータルサイトのトップ画面にあるニュース)などの情報から強い影響を受けています。 しかし、それは無数にある情報の中から選択されたごく限られた情報にしか過ぎません。 私も、鳥インフルエンザや口蹄疫と聞いて、一瞬、そういえばそんなこともあったなと過去の話のように感じてしまいました。 全く恥ずかしい話なのですが、私の見えていないところで、現実の話として未だに続いている地域があることを知りました。

震災から半年以上経ち、状況が伝わらなくなってきているのを日々実感しています。 国難ともいうべき事柄は、一過性の話題ではなく、事態が収束するまで情報を発信し続けて欲しいものです。 その一方で、いかに埋もれた情報を探して捕らえるかということも考えていきたいと思います。