2011年9月の記事



植物工場について②

2011年9月30日 金曜日

9/30、まずは、馬喰町にある岩崎電気株式会社様のショールーム i Labo(アイラボ)を訪問しました。 当社は、照明機器を中心とする大手電気メーカーで、午後から訪問する玉川大学農学部生命化学科の渡邊博之教授とも大変懇意にされています。 こちらでは、照明の一般的な知識から、最新の照明器具までご説明いただきました。 私の本業の中では、店舗での照度調査を行っていますし、商工会議所等の指導員研修では照明施設の講義も行っていますので、多少なりとも照明についての知識はありましたが、害虫を防ぐことができる光があることを知り、改めて照明に興味が沸いてきました。

岩崎電気株式会社様ショールームi Labo(アイラボ): http://www.iwasaki.co.jp/info_lib/showroom/

 

午後からは玉川大学の植物工場研究施設を訪問しました。 なんと、かの有名な渡邊博之教授にご案内していただきました。 世界的に有名な先生直々のご説明に感謝感激です♪

こちらでは、実用化につなげるとの理念のもと、作物生産について様々な研究を行っています。 まず興味を引いたのが、改良型LEDのお話しでした。 実は、LEDはハイパワーで連続照射すると熱によって壊れてしまうのが泣き所でした。 そこで、信頼性の高い機器を作るための研究を重ね、ついに効率的に熱を取り除くLEDを完成させました。 スポーツ選手に良いシューズが必要なように、研究者には良い機器が必要なのですね。 研究ばかりに目が行って、それを支える機器にまで目が行きませんでした。 私は理学部の出身なのですが、そういえば大学生の頃、実験に使うガラス器具を自分で作ったことがありました。 研究室の教授から、昔の研究者は皆ガラス細工が上手いと教わったことを思い出しました^^

さて、昨日視察させていただいた植物工場との一番の違いは、様々な色の光を用いていることでした。 それは、自然光に近い光を当てるのではなく、上手くバランスを崩した光を当てることで、食料生産性を高めることを目指しているという理由からだそうです。 中でも、植物の生育には赤色が重要で(そういえば昔、660nmとか習った記憶が^^)、赤8:青1:緑1というように様々な色の組み合わせを試しながら、その効果を検証しているのだそうです。 また、野菜や果物などの食料としてだけではなく、医薬品の原料としても大きな可能性があるようです。 なんと、いまだ医薬品の1/3は植物から精製しているそうで、しかも、その多くは輸入に頼っているそうです。 食料自給率やレアアースが話題になったのは記憶に新しいですが、まだ知らない様々な分野でも、同じような問題が内在しているのかもしれません。

玉川大学Future Sci Tech Lab: http://www.tamagawa.jp/research/fsl/index.html

http://www.tamagawa.jp/topics/university/01.html

 

昨日、今日とご協力くださいました視察先の皆様、ありがとうございました。 お忙しい最中だったと思いますが、皆様、懇切丁寧にご案内していただき、とても感謝しております。 これから少しずつ実行段階に移っていきますが、視察の成果を胸を張ってお伝えできるよう頑張ります! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

青森の皆様、遠路はるばるおつかれ様でした。 皆様と色々お話しができて楽しかったです~ありがとうございました♪ 今度は青森でお会いしましょう^^


植物工場について①

2011年9月29日 木曜日

9/29、9/30の2日間、青森商工会議所主催のある視察会に参加させていただきました。 これは、青森市の活性化のために、青森商工会議所の敏腕指導員が、何か新しい事業を立ち上げようと企画したもので、これまで数回に渡って勉強会を行い、その可能性を検討してきました。 徐々に事業の方向性も固まってきており、大きな柱として、まずは、「野菜工場」に関連した事業を研究することになりました。 そこで、先進的な活動に取り組む企業や大学を視察させていただくことで、新たな事業に活かすためのヒントを得ることとしました。

9/29、青森からの10名の視察団と合流し、まずは、千葉県松戸市にある株式会社みらい様を訪問しました。 こちらでまず驚いたこと・・・なんとも鮮やかなグリーンが目に飛び込んできました。 しかも棚に?? 話には聞いていましたが、植物工場ってこんな感じなんだあと、畑ではない場所に生い茂っている違和感と、美しい容姿のレタスたちに心が動きました^^ そして、試食をさせていただいてまたびっくり! 物凄く美味しいです♪ シャキシャキしてて甘くて、今まで食べていたレタスは何だったんだ!?というのが正直な感想です。 農薬を使わないクリーンルーム栽培の安全性、水洗いの手間要らず、葉のほとんどがグリーンからも想像できるように、葉の先から根元の方まで甘く、捨てる所はわずか根の先端1cm程度、シャキシャキとした食感、高い栄養価、消費期限の長さ、天候に左右されない安定供給・・・言うことなしです。 強いて言えば、やはり普通のレタスと比べると価格が高いです。 でも、捨てる部分や食べるまでの手間、味などを総合的に考えると、断然こちらのレタスの方がお買い得だと思います。 しかも、今のように野菜高騰している時期には圧倒的にお買い得ですね。 店頭販売もしていますので、ご近所の方はぜひ一度お試しください! 近くに住んでいたら、私も間違いなく通ってしまうお勧めのお店です^^

株式会社みらい様: http://www.2004-mirai.co.jp/greenflavor.html

 

続いて、汐留に移動しました。 東京に住んでいる私ですが、汐留に行くのは実は初めて・・・青森のメンバーとともに都会だあ!とビルの高さに圧倒されながら汐留シオサイトにあるイタリアンのラ・ベファーナ様へ。 こちらは、野菜工場併設タイプのお店ですが、工場というよりはエンターテインメントとして考えているとのこと。 それでも毎日60株ほどのレタスが収穫できるのだそうです。 ライトアップされたとても大きな装置のため、店内ディスプレイとしてとても目を引いていました。 そういえば、大きな水槽のあるバーとか、大きな生けすに泳いでる魚をその場で調理してくれるお店などがありますが、そういったお店の植物版??といった印象を持ちました。 視察の後はここで懇親会・・・大変美味しく、お腹いっぱいいただきました♪

ラ・ベファーナ汐留店様: http://la-befana-shiodome.jimdo.com/


朋あり遠方より来る

2011年9月27日 火曜日

数年振りに、かつて中小企業大学校で1年間共に学んだ友人と飲んできました。 研修のため6年振りの来校だそうです。

「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」

たしか高校の古文か漢文の授業で「論語」を習いましたね。 合ってるかどうか不安だったのでネットで検索しましたが、意外と覚えているものですね^^

色々と話した中で印象に残っていることを少し書きたいと思います。 彼の地元では、鳥インフルエンザや口蹄疫の被害から未だに復興できていないのだそうです。 もちろん、病気自体は終息していますし、ある程度の保証金も出ているようです。 でも、処分した畜産動物はすぐに元には戻りませんし、風評被害の影響も根強く残っています。 いくらお金をもらえたとしても、元の状態まで戻すには、努力に努力を重ね、それでも何年も何年もかかってしまうでしょう。 「畜産の盛んな地域の匂いが変わった」 という言葉がとても印象に残っています。

私たちの多くは、テレビやインターネット(特にポータルサイトのトップ画面にあるニュース)などの情報から強い影響を受けています。 しかし、それは無数にある情報の中から選択されたごく限られた情報にしか過ぎません。 私も、鳥インフルエンザや口蹄疫と聞いて、一瞬、そういえばそんなこともあったなと過去の話のように感じてしまいました。 全く恥ずかしい話なのですが、私の見えていないところで、現実の話として未だに続いている地域があることを知りました。

震災から半年以上経ち、状況が伝わらなくなってきているのを日々実感しています。 国難ともいうべき事柄は、一過性の話題ではなく、事態が収束するまで情報を発信し続けて欲しいものです。 その一方で、いかに埋もれた情報を探して捕らえるかということも考えていきたいと思います。


日本人の知恵

2011年9月25日 日曜日

山形県酒田市に来ております。 私は地方出張の際には、なるべく時間を作って、その地域の観光名所や町並みを見て歩くようにしています。 元々博物館などが大好きということもあるのですが、その地域の文化・風習に触れ、地域の成り立ちを知ることで、その地域の人々の根底にある考え方などを理解するようにしています(感覚的なものなので、感じたことが正解というわけでもないのですが・・・)。

さて、本日は天気も良く、酒田は随分と歩き周っていたため、思い立ってお隣の鶴岡市に行ってきました。 まずは観光案内所で観光マップをいただき、致道博物館→大宝館→庄内藩校致道館→旧風間家住宅丙申堂→鶴岡カトリック教会→銀座通り→山王通り→S-MALL・・・3時間ほどでしたが、駆け足で周ったので色々見ることができました。

その中で、今回の一番の収穫は、旧風間家住宅丙申堂にある金庫です。 ガイドのおじさまの解説に感動して、写真を撮らせていただきました^^

さて、この写真のどちらかはヨーロッパ製で、どちらかは日本製なのですが、どちらがどちらなのか判りますか? 暗い蔵の中での写真のためよく見えないと思いますので、もったいつけずに正解を・・・答えは、左側がヨーロッパ製、右側が日本製です。 ポイントは3つ!①足の有無、②取っ手の向き、③鍵の開け方・・・ここからは、完全にガイドのおじさまの受け売りになりますm(_ _)m

元々文明の利器は、ヨーロッパが先行して、日本はそれを改良するという流れなのですが、金庫においても同じようです。 鉄の塊のような物凄い重さの金庫。 設置には大変な苦労を要しました。 そこで、動かしやすいようにキャスターを付けました。 開け閉めの度に鉄製の扉を動かすのは一苦労です。 そこで、腕の力を伝えやすいよう、横に付いている取っ手を縦にしました(・・・これは、外ひじになるからですね。 9/17の世界一受けたい授業でやっていました^^)。 最後に、金庫の生命線とも言うべき鍵の部分ですが、日本人は鍵がなくても開け閉めができるよう、ダイヤル式を採用しました。 ヨーロッパでは鍵が必要なため、セキュリティのため鍵穴を5つも6つも付ける必要があったり、鍵の奪い合いによる争いが耐えなかったりと大変だったそうです。 鍵の必要のない日本では、そうした争いがほとんど起きなかったそうです。

さらに、右側の写真の左の扉が開いた方の金庫ですが、これは片側の扉に3個のダイヤル式の鍵が付けていて、しかも、両扉のダイヤルを同時に解除しないと開かない構造になっているのだそうです。 そして、左右の扉で別々の人がダイヤルを管理することで、セキュリティをさらに厳重にするとともに、不正が起きないような仕組みも考えていたそうです。

金庫自体の改良に留まらず、金庫の運用の仕組みまでも作るなんて、日本人の知恵ってすごいですね!


接客コストについて

2011年9月23日 金曜日

ホームページを開設したこともあり、モバイル化を進めようと最近家電量販店をうろついています。

かれこれ17-18年前に大手の家電量販店に行った時のことです。 誰も接客(というか売り込み)にこないなあと不思議に思っていたところ、「当店はお客様にゆっくり選んでいただくために、こちらからお声掛けはいたしません」 といった張り紙を見つけ、とても新鮮に感じたことを覚えています。

そして、つい先日、同じ家電量販店(別の店舗です)での出来事です。 パソコン売場を歩いていると、「タブレットお探しですか?それならこれが今出たばかりの一番のお勧めで・・・」 突然進路を遮ってのあまりに一方的な説明に引いてしまいました。 もちろん、以前見かけた張り紙はありませんでしたが、行く先々で同じように声を掛けられ、結局何も見れずに逃げるように出てきてしまいました。

おそらく、家電量販店の社員やバイト、メーカーからの販売スタッフなどが入り乱れているのだと思いますが、価格が随分と下落したパソコンに対し、あれだけの人を投入して採算が合うのかな? しかも、あそこでは絶対買うものか!というほどの悪い印象まで与えて・・・^^; それはさておき、費用対効果が合うのかなあとふと心配になってしまいました(給与形態も分からないので何とも言えませんが)。

 

経営の視点でいうと、接客はタダではありません。 販売員の1時間の接客には、1時間分の人件費がかかっています。 沢山の人に声をかけることや丁寧に説明することはもちろん大切なことですが、コストに見合うだけの利益を稼いでいなければ、コスト倒れになってしまうことも忘れてはなりません。

最近、私が支援している先に、人時生産性(にんじせいさんせい)の向上に取り組んでいる企業があります。 人時生産性とは、従業員1人が1時間に、どれくらいの粗利益をあげているかを表すものです。 例えば、5人が8時間で150万円粗利を稼ぐチーム(人時生産性=3万7千5百円)より、3人が10時間で120万円粗利を稼ぐチーム(人時生産性=4万円)の方が、生産性が高いといえます。

自分の1時間の働きがどのような成果(粗利)を生んでいるかということを社員一人ひとりが意識することで、組織としての収益力が飛躍的に高まっていきます。 まずは、粗利につながっている時間はどれくらいあるのか? 逆に、粗利につながっていない時間はどれくらいあるのか? 働いている時間を分類するところから始めてみましょう。

自分が思っているほど、粗利につながっている時間は多くないものですよ。


災害時に思うこと

2011年9月21日 水曜日

台風の影響で、今日は各地で被害が出ていました。 私も新幹線の運休により出張が中止となり、支援先にご迷惑をおかけすることになってしまいました。

私の乗る山形新幹線は早々に全便運休を発表していたのですが、諦めの悪い私は、インターネットで台風の進路を確認しながら、東北新幹線で福島まで行って明朝在来線で移動?、在来線が運休の場合はレンタカーで移動?、仙台まで行って明朝バス移動?・・・様々なルートを検討していました。

台風の進路に向かって旅立つわけですから状況はますます悪くなりますし、明日も点検や被害があれば復旧作業で移動は制限されるでしょうから、冷静に考えれば、明日の午前中までは身動きとれない可能性が高いでしょう。 最終的には、訪問当日になって中止を告げるほど迷惑なことはないと思い、午前中に出張中止の連絡を入れました。 実際のところ、もしも決行していたとしても、夕方には東京近郊の電車のほとんどが運休となり、東京駅にさえも辿り着けない状況でした。。。

もしも誰かがこのように悩んでいたとしたら、私は即答で出張中止するよう告げていたと思います。 でも、自分がこういった状況におかれると、何か方法はあるはずだと考えてしまうんですね。 今こうして思い返してみても、何をそんなに悩んでいたのか不思議に思います。

色々考えてみると、「台風なんて行ってしまえば晴れるんだから」 「あの震災でも大丈夫だったんだから台風でも何とかなるだろう」 おそらくそんな考えが頭の中にあったのだと思います。 これでは、災害を教訓にするどころか、モラルハザードの状態だったなと少し反省をしました。

午後になって、派遣元より、安全第一に行動するよう通達がありました。 この時には、既に出張中止を決断していたのですが、こうした第三者からの言葉は、冷静に状況を判断するきっかけになると実感しました。

昨今、中小・零細企業においても、BCP(事業継続計画)の策定が求められています。 BCPとは、災害などの緊急時において被害を最小限にとどめ、柱となる事業が継続できるよう、また、被害があった場合でも早期復旧できるよう、緊急時における対応を予め定めておく計画のことをいいます。

少し難しいと感じるかもしれませんが、まずは大切な社員を守るための対応を検討してみてはいかがですか? 災害時でも仕事を優先しなければ・・・と考えてしまう仕事熱心な社員は大変多いと思います。 そんな時に、「安全第一」のメールが届くだけでも冷静になれると思いますよ。

 

★BCPの策定にご興味のある方はこちらにどうぞ ↓↓↓↓↓

中小企業庁: 中小企業BCP策定運用指針 http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/


平成23年度 中小企業支援担当者研修

2011年9月19日 月曜日

平成23年度 中小企業支援担当者研修
「商業診断基礎Ⅱ (机上実習)」

 日時/   平成23年9月12日(月)~16日(金)
 主催/   中小企業大学校 仙台校

 中小企業大学校(仙台校)で、8/22から行われていた「商業診断基礎研修」が終わりました。 20日間の長丁場の研修、受講生の皆様おつかれ様でした。

 仙台校の研修に参加するようになって今回で3年目ですが、青森出身の私にとって、また、月に4-5回山形を訪れている私にとっては、東北地域の受講生というだけで親近感というのか妙な安心感を覚えます。

 机上実習の最後、バタバタっと終わってしまいましたので(例年こうなのですが・・・^^;;)、少しだけポイントをコメントしておきますね。

★事実を一つひとつ積み上げていきましょう。 診断のステップを一つひとつ進めていきましょう。

  こうしたことを丁寧に行うことで、様々な面で整合性がとれるようになります。 急がば回れです。 この辺りは、実習を通して実感できたのではないでしょうか?

★分かりやすいストーリー展開になるように心がけましょう。

  定性的な事柄は順序立てて、定量的な事柄は相手が感覚的に分かるように説明しましょう。

★あらゆる事柄が連動していることを常に意識しましょう。

  企業活動では、あらゆる事柄がお互いに影響し合って成り立っています。 当然のことながら、あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たず・・・ということも。 それを上手く解消するのが皆様のお仕事ですね。

★過去を踏まえた上で提案しましょう。

  唐突に革新的な提案をしても、心情的に中々受け入れてもらえません。 どんなに正しいと思える提案も、実行に移されなければ成果にたどり着きません。

★即効性の面でも考えてみてください。

  すぐに効果が出れば、気持ちも明るくなり改善に前向きになります。

  

 これから皆様がそれぞれの地域に戻られて、企業様の事業活動の支え、経営者様の精神的な支えとして頼りにされる存在となることを心より願っております。

いつの日かまたどこかでお会いしましょう ^^ノシ