15-復興関連記事一覧



復興支援の難しさ・・・

2019年7月14日 日曜日

少し前の話になりますが、西日本豪雨からちょうど 1年が経ったとの報道がありましたね。 被災地や災害との距離感で感じ方が変わるとは思いますが、おそらく多くの人は 「そういえば・・・」 という感じで思い出したことでしょう。

被災された方が入居する仮設住宅では、広島では 7割、岡山では 8割以上の方が未だ入居されていると報じられるなど、まだまだ復旧・復興できていない状況がありますが、、、やはり離れた地域ではそうした状況が伝わってこず、1年といった節目の報道でやっと思いを馳せることになります。

私は東北に縁があり復興支援にもたずさわっているため、岩手・宮城・福島の復興状況は常に気に掛かっていますが、、、そうでない人からは 「まだ復興していないんだ!?」 と驚かれることもしばしば・・・。

こうした被災地や災害との距離感で感じ方の違いが生じるのは当然のことですが、、、それが、被災者(被災地) を孤立させることにつながっていたりするのも事実だったりします。

そして、復旧・復興が進まず 徒に時間が掛かってしまうと、「もう〇年も経つのに、まだ復興してないの!?」 と批判めいた声も聞かれるようになるため、、、どんな事情があるにせよ、時間が経てば経つほど復旧・復興が難しいものになっていくのです・・・。

そうならないためにも、とにかくスピード感を持って、語弊があるのを承知で言えば、多少無理矢理にでも進めていく・早い段階で形にしていくことが必要なのかな…と思っています。


富岡町(福島県) に行ってきました・・・

2019年7月12日 金曜日

ここは、福島県の太平洋沿いにある富岡町。 2017年10月21日にここまで常磐線が復旧したため、東京方面からは 「いわき」 まで急行できて、各駅に乗り換えて富岡まで来られるようになりました。

福島県富岡町2019-2 福島県富岡町2019-3 福島県富岡町2019-1

福島県富岡町2019-6 福島県富岡町2019-5 福島県富岡町2019-4

この辺りの復旧が進まないのは、やはり原子力災害の影響。 大丈夫だと言われても、目に見えないものなので万人が受け入れるわけではなく、、、どうしても風評被害等も出てしまうため、戻るのに躊躇される方が多くいます。

また、県外の人が、何か地元のものを買って貢献できればと思っても、地元のものが売られていない(作られていない)、、、様々な悪い要素が絡まって、中々復興が進まない悪循環の真っただ中にあります>< (飲食店は、さくらモール内に数店営業していたのでランチを食べてきました♪)

とりあえずは除染、津波被害も大きい地域なのでハード面の復旧・・・そうして安心して住めるようになって帰還・・・と、まだまだ復興途上であることを実感した富岡町でした。


復興より大事なものは・・・

2019年4月11日 木曜日

これまでも度々問題発言をしてきた大臣の発言、、、やはり 「資質がなかった」 と言わざるを得ないでしょう。

復興支援をしている立場からすると、冗談や宴席でのリップサービスということを考慮しても、よくもまあそんなことに 「復興」 という言葉を持ち出せるものだと呆れるばかり。

発言のあった岩手では、ハード面の復旧・復興は進んできていますが これで十分とはいえないし、何よりソフト面はまだまだ・・・ハード・ソフトの両面が回復しての 「復興完了」 です。 福島では、通常のインフラ復旧はもとより、根深い問題が未だ解決できていないのですから、復興なんてまだまだ先の話です。

何となく 東北の復興は終わったかの風潮もありますが、、、復興に向けて進んでいる地域もあれば、未だ復旧すらできていない地域、時間の経過と共に新たな問題が出てきている地域・・・等々 一筋縄ではいっていない、、、それでも何とか頑張って前進しようとしているのが実情です。


被災地での新たな問題・・・ (後編)

2019年3月11日 月曜日

(つづき)

それでも、最初から分かっていたことなのですけどね・・・。

だって、過疎化や高齢化が進み、産業も衰退し、そうした地で家賃負担や新たな設備投資がないからこそ続けてこられた店や工場・・・という前提があるのに、、、しかも、借入の際の事業計画は、復興バブルの時の収益を元にしているような会社も多く、そのような計画では返済できなくなるのは明白ですよね・・・。

それでも、国も自治体も金融機関も支援機関も、先々のことには目をつぶり、今必要不可欠なお金だからと貸したわけですから、、、廃業・倒産する会社、自己破産する住民・・・だらけになる前に、抜本的な解決に動いていただきたいなと願うばかりです。

そして、福島の原子力災害地域では、未だ立ち入りさえできない場所が多くあり、、、福島の復興では、岩手・宮城で起きていることを踏まえて、そうしたことが起きないよう復興を進めていただくことを願っています。

4月からは、私もそうした方面のお手伝いが多くなりますので、少しでも被災者の力になりたいと思っています。

(おわり)


被災地での新たな問題・・・ (中編)

2019年3月11日 月曜日

(つづき)

被災したことで店を失った人は、仮設商店街等に入居することで 再び店を始めることができるようになり、、、復興のために来ている建設会社等の作業員や復興ボランティア、被災地観光等でとても賑わうようになりました (俗にいう 「復興バブル」 です)。

しかし、5年も経てば復興段階も進み、作業員やボランティアは離れていきました。

そして、仮設商店街も使用年数が決まっているため、退去後は自身で土地を見つけて建物を建てる、あるいは、新たに作られる商業施設に家賃を払って入居する ・・・これまでとは違った大きな金銭的な負担を強いられることになります。 しかも、地域住民が少ない状態で営業を続けなければなりません。

そうこうする内に、昨年頃から、生活のために・経営のために借りたお金の返済が始まる方が多くなり、廃業・倒産する会社も出始めているのです。

当面は、「頑張りたい!こうやって頑張る!」 ・・・といったことが示せれば、返済猶予期間を半年程度延ばすような対応をするのでしょうが、、、じゃあ半年後に本当に返済できるだけの収入や事業収益を得られるようになるか? しかも、毎月一定額、10年 20年に渡って返済し続けられるほどに事態が好転しているか? と考えれば・・・。

(つづく)


被災地での新たな問題・・・ (前編)

2019年3月11日 月曜日

今日で 「東日本大震災」 から丸 8年、今年は、これまでにないくらい報道されているように感じます。

特徴的なのは、これまでは 被災地を盛り上げようとの意識が働いたのか、明るく前向き、元気な被災者の姿ばかり報じられていたのが、、、今年は、例えば、数年前にそうした元気に活動していた被災者が、今はもう気力もない、借金の返済ができずに苦しんでいる、この先どうして良いか分からない ・・・そうした影の部分が多く報じられていました。

東北はもう復興が完了した、元通りになった・・・そう感じている人からすると、少し混乱するかもしれないな、はたまた、そう感じている人は、もう東北に興味はなくなっているのだろうなと思いつつ、、、これが(東北に限らず)被災地の次のステージと 認識を新たにしていただきたいな と思っています。

被災当初は、とにかく生きるための衣食住が必要。 ある程度まかなわれると、人間らしく生きるための衣食住や安全に暮らせるためのインフラ復旧が必要。 さらには、安定的な生活を続けるための仕事やコミュニティが必要。 ・・・こうして次々と復旧・復興が進んでいくのですが、実は、全て積み上がっていくわけではありません。

例えば、仮設住宅に入居することで、当面の生活はできるようになっても、そこにいつまでも住めるわけではなく、やがては退去しなくてはなりません。 すると、安定的な仕事がなければ(→ 当然ない方が多いです) 家賃負担が重くのしかかることになるし、住民が離れ離れになることでコミュニティも崩壊します。

(つづく)


大船渡市の今・・・

2018年5月12日 土曜日

2年半振りに岩手県大船渡市へ。 仕事は陸前高田市でしたが、どう変わったのかを見たくて、隣町の大船渡市の中心地のホテルに宿泊。

復興も進み、私の頭の中にある大船渡の中心地とは一変、、、

仮設施設は撤去され、道ができ、ホテルが建ち商業施設は整備され、もはや立派な街に生まれ変わっていました。 まだもう少し道路や空き地の整備、防潮堤などの海岸沿いの整備は残っているようですが、中心地の整備という面では一つの完成形といっても良いのかなと思います^^

大船渡市2018-1 大船渡市2018-2 大船渡市2018-3

まだ住宅事情は整備途上とのことで、マンションなどの家賃は都会並みだとか。 これからアパート・マンションが増えるにしたがって、家賃相場も落ち着いてくるのかなとは思いますが、、、便利な住みやすい町に人は流れるものなので、周辺地域との住民の取り合いが起きる(というか既に起きている) のかなと、地域の復興を広域で捉えた時に、また問題が出てくるのかなと感じています。


陸前高田市の今・・・

2018年5月11日 金曜日

2年半振りに岩手県陸前高田市へ。

数年前はあれだけ行っていたのに、これだけ行っていない=呼ばれないということは、復興に伴って支援の必要もなくなったのだろう・・・と 嬉しくも寂しく思っていましたが、、、事業者さんと面談すると、まだまだ悩みを抱えている様子が感じられました。

つまりは、事業再開に伴うハード面の支援はなされているようですが、ソフト面の支援は事業者さんが求めているようなものとは乖離があるようで、、、現場での支援のアンマッチ・ミスマッチな状況が感じられました。

陸前高田市2018-1 陸前高田市2018-2 陸前高田市2018-3

建物も道路もできたけれど、人がいない、店を開いても借入返済できるだけでの利益が出せない、、、なんていう状態では、数年先にはまた廃墟となってしまいます。 そうした未来も見え隠れしている状況、そうならないために今何が必要とされているのか・・・を考えて支援していただきたいと願っています。


11日を過ぎても・・・

2017年3月16日 木曜日

3月11日前、あるいは当日になると現地の様子を伝えてくれますが、11日を過ぎると報道されなくなる、、、そうしたことが通例かと思いきや、未だに生中継してくれている番組がありました。

その後もきちんと報道してくれるのは嬉しいものです^^

そして、その中に、数年前お会いした飲食店のご主人の姿も見つけました。 仮設商店街を出て、新しい施設で営業を開始しているとのこと、、、その後の元気な姿が見られるのは、何とも嬉しさがこみ上げてきます。

時間を見つけて、久しぶりに現地に行ってみようかなと思いました^^


6年が経ちました・・・

2017年3月11日 土曜日

東日本大震災から 6年が経ちました。 ここ最近の報道の様子をみていると、昨年と比べて一気に内容も薄くなり、報道時間も少なくなりましたね。 5年で一区切りというのか、飽きっぽい国民性というのか、やはり最後まで関心を持ち続けるというのは難しいようです。

実は、この 1年、私自身も復興に携わることはなく、予算の問題なのか方針なのか、残念ながら依頼どころか何の連絡もない状態でしたので、5年も過ぎれば復興という雰囲気でもないのだなと薄々感じていました。

振り返れば、「東京オリンピック・パラリンピック」 の開催決定が復興に水を差したのだろうと個人的には思っています。 国民の関心が一気にオリンピックに移り、その後は建築費の高騰や工期の大幅な遅れ、、、それにより、再建計画が頓挫することも珍しくなく、再建できた人も 当初計画よりも多額の借金を抱えざるを得ないなど、将来に暗い影を落とす一因となっています。

また、震災関連倒産は年々減少して収束しつつあるとの報道もありましたが、例えば、仮設商店街の本設移転は順調に進んでいるとはいえず、仮設で営業させてもらえるから 事業を継続している方も多くいらっしゃいます。 仮設商店街の撤去費用補助が終了するこの先 2年で、仮設商店街のほとんどがなくなるはずですので、それを機に 倒産や任意整理する事業者が一気に出てくるかもしれません。

そうした状態が復興の終着点というのでは、何とも寂しいものがあります・・・。