03-戦略策定記事一覧



政府の発表を真に受けると・・・

2017年7月24日 月曜日

産経新聞の記事によると、有給休暇の 1人当たり取得日数が年間 3日増えた場合、宿泊費や飲食費、交通費等を合わせた国内旅行消費額が 9,213億円押し上げられるとの試算を政府がまとめたのだそうな・・・。

やはりというのか、庶民の生活を分かっていない天井人が考えそうなことですね(笑)

優雅に旅行できるだけの所得を得られている人がどれくらいいるでしょうか? 消費税 10%への引き上げも控える中で、余計な消費にお金を回せる人はどれくらいいるでしょうか? 1度くらい旅行はしたとして、他の生活費を抑えずに旅行できる人はどれくらいいるでしょうか?

私もセミナーなどで、「政府統計や外部データを用いて外部環境を把握しましょう!」 とは言いますが、、、政府の発表といえども、それが信憑性のあるデータかどうかは ご自身でしっかりと判断する必要がありますね。

皆さまの会社の経営計画書に、「政府の働き方改革の施策によって、観光客が爆発的に増えて自店に大行列ができ、売上・利益は右肩上がりで V字回復が見込まれる」 ・・・なんてことが書かれていたら、、、皆さまは、どのように感じられますか?


「夢」 と 「現実」 が折り合う事業の形。

2017年7月20日 木曜日

線路2017

電車を乗り継いで数時間、岩手県某所に来ています^^

人は、年齢を重ねるほどに、他者の意見を受け入れなくなる傾向がありますが、、、今日お会いした事業主さんは、とても柔軟な方というのか、ご自身で勉強もされるし、工夫もされるし、厳しい意見も受け止めるし、、、歳を重ねてもそうありたいと思える素晴らしい方でした。

だからこそ、何とかしてあげたい。

夢(=やりたいこと) を実現させるには、営業黒字になることは絶対条件。 さらには、借入金があればその返済、はたまた、ご自身の生活を成り立たせるだけの報酬も考えながら、経営的にも生活的にも問題のない収支計画を考えなければなりません。

今以上に努力をしたり 工夫を重ねたり、あるいは、多少の妥協点を見出したり、、、それでも、夢(=やりたいこと) を諦めるのとは違う、夢(=やりたいこと) と 現実(=収支計画) が上手く折り合う事業の形・・・を見つけるお手伝いをしたいと思っています。


「経営分析」 が簡単にできるということは・・・

2017年7月09日 日曜日

もう随分昔の話、「2時間で分かる○○」 とか 「さるでも分かる△△」 というような、ビジネス本が流行りました。 それまでは難解なものが多かったため、とてもありがたい本でしたが、ある時から、「漫画で学ぶ××」 というように、より馴染みやすいものに進化してきています。

ただ、気を付けないといけないのが、本当に分かるわけではないということ、、、あくまでも、かいつまんでポイントを押さえることができたり、入門書・導入書としての位置付けのものですので、それだけで全てのことが本当に理解できるかといえば、それは無理な話なのですよね^^;

さて、セミナーや研修などで、このようなことを言われることがあります、、、「もっと簡単に経営分析ができるようにならないのですか?」 (→ 沢山の分析手法を覚えるのが難しい、時間が掛かる、面倒 ということのようで・・・)

そうした人には、こんなことを考えていただけたらと思っています。 「あなたのご商売は、そんなに単純なものなのですか?」

経営というのは、簡単なものでも 単純なものでもありません、、、これまでの年月、様々なことが複雑に絡み合って今の状態に至ったのですから、それを 「分かりやすく解きほぐしていく」 には、相応の難易度の分析が複数必要になってくるのです。

もしも、10分程度で、いくつかクリックしただけで あらゆることが分かってしまうのでしたら、その程度のご商売でしかない ということになってしまいますが、、、おそらく、そのような方はほとんどいないはずですよね?

「簡単に経営分析ができない」 ということは、それくらい複雑な経営環境の中で頑張ってきた! 今も頑張っている! という証です。 そうしたことに敬意を払い、時間を掛けながら一つひとつ解きほぐしていきましょう^^


マクロ環境の変化には、適応するしかありません。

2017年7月07日 金曜日

日欧EPA(経済連携協定) 交渉が大枠合意に至ったと正式表明されましたね。 本場のワインやチーズが今までよりも安く手に入るとあって、(経済政策としては久しぶりに?) 歓迎ムードが漂っています。

ただ、忘れやすい国民性ということもあって、物流問題は既にどこ吹く風となっていますが、、、物流経費増加分を加味すれば、店頭価格としてはどれくらい安くなるのかは何ともいえないようにも思いますが、大手小売チェーンなどでは、利益を削ってでも大々的なキャンペーンで消費拡大を狙うことでしょう。

・・・というように、一消費者としては歓迎できる政策ですが、その一方で、国内のワイナリーなどは、価格競争力の面で、また、前述のような卸先の販促政策の観点から、販売量が落ちるなどの影響は避けられないでしょう。

牛肉自由化の時もそうでしたが、本当に良いモノであれば 海外に目を向けなさい・・・ということなのでしょう。 幸いにもインバウンド需要はまだ数年期待できますので、PRの仕方は様々に考えられますので、以前のように いきなり海外に販路拡大というほどハードルは高くないはずです。

また、関税引き下げを契機に欧州ワインブームなんて起きると、、、例えば、日本酒や焼酎などには逆風となりますので、せっかく盛り返してきた蔵元も、販売量に影響が出てきたり、店頭での価格競争力をつけるために値引きを要請されたり、、、何かしら影響が出てくることもありますので、対策を考えておいた方が良いでしょう。

マクロ環境の変化は、事業者が何を言っても どのように動いても、残念ながら止めることはできません。 変化に際して、どのように考えて どのように適応していくのか ・・・これにつきると思います。 日欧EPA によって、事業に悪い影響が出そうな方は、負けずに乗り越えましょう!


来たる時に備えて・・・

2017年6月26日 月曜日

消費税 10%引き上げ延期を表明してから早 1年。 未だ消費動向が改善されたとは言えない状況ですが、オリンピック後には急激な景気の冷え込みが予測されていますので、再延期はせずに 表明通り 10%に引き上げるのでしょう。

例えば、アパレル業界などは、未だ 8%への引き上げが尾を引いている業界ですので、何の対策もせずにその時を迎えると、それこそ目も当てられない状況となることでしょう・・・。

また、引き上げ実施予定の 2019年 10月を前に、2019年の年明け頃、あるいは、新年度が始まる 4月頃には、引き上げ関連の報道が活発になるでしょうから、、、駆け込み購入だけでなく 家計の引き締めも始まりますので、業界によっては 10%引き上げ実施前から売上の鈍化が始まることも予想されます。

衣料品やアクセサリーなどは、品質が向上している上に不要不急のものではないという商品性を考えれば、駆け込み需要はあまり期待できない商品といえますね(・・・シーズン性もありますし)。 つまり、アパレル業界は、10%引き上げ実施前から売上が鈍化すると考えて、タイムリミットは今から 1年半ほどでしょうか、、、その間に何をしておくべきかを考え、早いうちに行動に移していただきたいと思っています。


論調の変化に気をつけましょう。

2017年5月19日 金曜日

2017年1-3月期のGDPが、5四半期連続でプラス成長 との報道がありました。

発表当初の報道は、「個人消費の伸びが寄与」 「11年振りの好調」 などの論調が多かったため、消費税増税に向けての偏向報道かと思いきや、、、その後は、「実感に乏しい」 「インバウンド消費によるもの」 などの論調が続いたところをみると、まだ変な圧力や規制はかかっていない様子がうかがえますね。

私はというと、キャリーケースは自分で修理するし、お茶類は買わずに麦茶を作って節約するしで、4-6月期もプラス成長にはあまり寄与しないですね(笑)

これから、クエスチョンマークの付くような論調に偏ってくると、いよいよ消費税 10%の正式発表となるのでしょう。 忘れた頃に、強制的に高圧的にやってきますので、、、そうなった時の対応策は、今のうちに考えておきましょうね^^


ターゲット転換、成功するか?

2017年4月08日 土曜日

大掃除をしていると、昔もらった図書券が出てきたので 本でも買おうと書店へ。

そこは、年に数回訪れる 昔からあるような品揃え・レイアウトの書店。 混雑度合いや新刊の入荷数等からみて、経営としては難しいのだろうと思っていましたが、1年程前からビジネス関連の棚が充実するようになりました。 店の方針を変えたのか、ビジネス関連に強い書店員が入ったのかと思い期待していましたが、久しぶりに行ってみると店全体が様変わりしていました。

店央・店奥の棚が、全て 180cmの高さの平積みスペース無しになったため 強い圧迫感が、、、そして、通路幅は 60cm程度になったため、歩くと選んでいる人に接触するくらいの狭さに。 その代わりに、陳列スペースは 2-3割増しとなったため、今までよりもコミックやゲーム攻略本関連が充実し、同人誌や文具等も扱うようになっていました。

この書店の立地を考えると、そうしたジャンルを好む客層(&狭い店内が気にならない人たち) がどれくらい来るだろうか・・・と疑問に思うのですが、、、これまでの改善の成果(ビジネス関連の充実等) が実っていないとしたら、「それで大丈夫?」 と思えるくらいに大きく変えるのもありなのかもしれません。

ただ、個人的には 「もうここで買うことはないだろうな」 と思っているように、既存客が一気に離れてしまうと、あっという間に経営が成り立たなくなりますので、、、ターゲットを大きく変える場合には、徐々にとか タイミングが重要になることは押さえておかなければなりませんね。

この結果はいかに??? ・・・定点観測してみようと思います。


時期を考えていますか?

2017年3月31日 金曜日

アパレル業界では、提案を求められた際に、絶対に売れる自信がある企画であっても敢えて提案しないことがあります。 これを提案すると、今 売れている商品が売れなくなる(→ 次の企画はもっと魅力的な商品・目新しい商品のため)、この先の商売の種がなくなってしまう、、、だから、来月提案しようとか、来シーズン提案しようとか、提案する時期を見定めているのですよね。

当然、他社から類似企画が挙がって提案する機会を失う可能性があるし、トレンドが大きく変わって全く求められない企画となる可能性もあります。 そうしたリスクを負いながらも、先々の流れを読みながら、今 提案するべきか、敢えて隠しておくべきか判断しています。 例えば、ある支援先では、3シーズン先まで提案する企画を残しておいています。

さて、先月から始まったプレミアムフライデー、本日 2回目を迎えることになりました。 あまり水を差すことは言いたくありませんが、、、立場的に実施できそうな方々にとって、大手企業の社員は 月末最終日、公務員は年度末。。。

プレミアムフライデーは役人主導の企画ですから、どうしても今年度中に実施したかったのでしょう、、、でも、2回目に盛り下がるのが目に見えている 2月スタートというのは、あまりにセンスがなさ過ぎ(・・・敢えて今年度はやらずに、来年度 4月スタートが正解だったのでしょう)。 たとえ良い企画であっても、実施時期を間違えると効果は失われますので、、、国中を巻き込んでやっているのですから、もう少し先々のことも考えていただきたいものです・・・。


高付加価値志向で大丈夫?

2017年3月28日 火曜日

ちょうど時間もあったので、某企業の株主総会に行ってきました。

聞くに堪えない株主質問が多いとは聞いていましたが、噂にたがわぬ内容に驚きました。 配布資料が大きいので処分に困るとか、来年もお土産を継続して欲しいとか、午前中に開催して欲しいとか・・・本当にどうでも良い株主質問ばかり、、、これが、世界に名を馳せる企業の最高決議機関の実態ですか(笑)

さて、配布資料の中で気に掛かったのが、「国内では、高付加価値を基軸とする~(略)」 と掲げられた長期ビジョン。 以前のコラムでも書いた某大手企業の高付加価値戦略の失敗(方向転換) にもあるように、今の日本で、「高付加価値」 が本当に求められているのかは疑問が残るところです。

例えば、この数日大きなニュースとなっている格安旅行会社の破産にしても、採算が取れず破産に至りましたが、格安旅行自体の需要は大きいことが見てとれます。

ターゲットにもよりますが、全体的には、「高付加価値」 が受け入れられるような消費環境とはなっていないように思っています。


どうなる築地・豊洲移転問題???

2017年2月01日 水曜日

慌ただしくなる前に と大掃除に勤しんでおります^^ 今回は、これまで残していた資料も思い切って処分していますが、その中に面白い資料を見つけました。

それは、「環境アセスメント(環境影響評価)」 についての資料、、、以前、「中小小売業の大型ショッピングセンター対策」 に関わるセミナーや企業支援のご依頼をいただいた折に調べたものですが、その中に、昨今話題の 「築地市場移転」 に関わる記事がありました。

そこには、「豊洲移転ありきで、環境アセスメントが骨抜きで進められている」 と、適切な手順を経ずに豊洲移転を決定したことへの苦言が記されていました(2005年 3月の記事)。 当時、環境アセスメントを正しく行うよう主張していた方は、その正当性がようやく認められたわけですが、今になって混迷を極める現状には さぞかしお嘆きのことでしょう・・・。

さて、築地・豊洲は東京の問題 ・・・と 人ごとのような雰囲気もありますが、、、各地で水揚げされた水産物は、大なり小なり築地(豊洲) に集まりますので、移転問題の推移によっては、各地の漁業・水産関係者の商売に影響が出てくるはずです。 特に支援者の立場にある方は、推移を注視された方が良いかなと思っています。