04-商圏記事一覧



商圏分析セミナー ~ 短時間習得コース ~

2016年7月26日 火曜日

現場支援をしていて、「商圏分析」 の知識を活用できていない事業者や支援者が多いように感じています。

それは、一つには、「商圏分析」 というものが、学んでいなければ(知っていらなければ) できない類の分析手法であるということ。 もう一つには、そうしたことを教えるセミナーや研修の内容が分かり難く、特に、現場で活用することを主眼として教えられていないということ ・・・があるのかなと思っています。

そうしたことを意識しながら、数年に渡ってテキストや教え方を工夫してきたこともあり、私の行う 「商圏分析セミナー」 は結構ご好評をいただいております(→ 自分で言うな・笑)

しかしながら、それなりに完成度が高いことから大幅に見直しすることが難しく、これまで小さな改訂を加える程度に留めていたのですが、、、今期、思いきって大幅な改訂を行いました。 ・・・実は、昨年度までのカリキュラムは、フルパッケージにしていたため 短時間セミナーに対応できない、商圏分析できるだけのデータが揃っていない場合の簡略的なやり方を教えて欲しいという声に対応できない、、、こうしたことがずっと気に掛かっていたのです。

それを踏まえて今年度からは、初級編・中級編・上級編と 3部構成にすることで、セミナーの時間や参加者のレベルに合わせて選択できるようにしました。 中でも、初級編は小規模事業者向けの内容になっていますので、データを持っていない(そういうのはやりたくない) という方にも対応したカリキュラムとなっています。

また、ご好評いただいている 「机上演習(個人・グループどちらも対応)」 も用意していますので、特に 中・上級編の知識を実践するための手順や勘所を 楽しく理解することができます(→ 只今、新たなケースも構想中です)。

内容に応じて 1時間~9時間程度のカリキュラムに改訂しましたので、ご興味のある方はお問い合わせいただければと思いますm(_ _)m


商圏分析手法 (仙台校)

2012年8月25日 土曜日

平成24年度 中小企業支援担当者研修
「商業診断基礎2 (商圏分析手法)」
日時/   平成23年8月23日(木)~24(金)
主催/   中小企業大学校 仙台校

 

木曜日の午後は座学、金曜日の午前中は演習・・・と2日間に渡って 「商圏」 の講義を行いました。 中々聞きなれない用語や計算式が飛び交う中、受講生の皆様、大変おつかれ様でした。

「商圏分析」 といえば、「商圏強度」 と 「商圏内シェア」 の算出がメインイベントではありますが、実は、そこからどう読み取るのかが最も大切な部分となります・・・演習を通してご理解いただけたと思います。 それでは、読み取るためには・・・と考えると、やはり基本が大切 ・・・ 前段でお話しした 「基本的な知識」 をいかに組み合わせて考えるかが重要になってくるのです。

さて、講義では、極力平易な表現で、とっつきやすく・・・ということを意識しながらお話ししたつもりですが、「商圏」 は日常接する機会が少ないため 少々難易度の高い分野です。 ですから、自分なりに咀しゃくして理解するには、相応に時間も必要です。

今回のカリキュラムでは、基本的な知識 ⇒ 具体的な分析手法 ⇒ ケース演習 ・・・という一連の流れで学んでいただきましたが、今の段階では、なんとなくでも 「商圏分析」 というものを感じ取れていれば合格です。

そこから、必要な用語や計算式は暗記するなど ご自身で復習していただき(・・・効果測定もありますので^^;;)、今回の演習よりも一段上のレベルである 「机上実習」 を取り組む中で、さらなる知識・技能の定着を図っていただく・・・このような流れになっています。

そして、現場に戻って 何回か案件をこなす中で、自分なりの勘所が掴めるようになりますので、慌てずに一歩一歩前進していただければと思います。

それでは、「店舗」 の講義でまたお会いできるのを楽しみにしています!


逆2乗の法則

2012年8月20日 月曜日

夏休みも終わり、今日から仕事始めという方も多いのではないでしょうか。 私は、動けないこともあって、一足早く2日前から自宅で仕事を始めました(苦笑)

秋(晩夏)の大きなお仕事第一弾は、中小企業大学校・仙台校にて 「商圏分析」 の研修です。 ということで、今日は 商圏ネタにしてみました。

さて、商圏分析を学ぶ際に 賛否両論あるのが 「(修正)ハフモデル」 。 そんな机上の計算に意味があるのか? と怒る方もいるのですが、(実戦でどう使うかは別として)理論的には面白いものがあると思っています。

ハフモデルとは、米国のハフ博士が考案したモデルで、消費者が店舗に引き寄せられる割合をみるものです。

これは、巨大SCや都市間の距離など 日本の実情には合わない・・・ということで、当時の通産省が日本の実情に合わせて修正したのが 「修正ハフモデル」・・・ 消費者の吸引力は、売場面積に比例して、距離の2乗に反比例するという理論です。

例えば、ある町から西に2kmの所にある売場面積100坪のA店と、東に6kmの所にある売場面積300坪のB店があります。 修正ハフモデルに従って計算すると、その町の75%はA店に、25%はB店に行く(であろう)という理論的な数値が計算できます。

計算の仕方や実戦での使い方などはまた別の機会にして、今日は、この 「距離の2乗に反比例する(=逆2乗の法則)」 という所にスポットを当ててみたいと思います。

例えば、りんごが落ちてくるのを見て発見したニュートンの 「万有引力の法則」 ですが、りんごにかかる引力の強さは距離の2乗に反比例します。

例えば、店舗で重要な照明ですが、光の強さは距離の2乗に反比例します(・・・1mの距離で100lxの明るさのスポットライトを 2mに離した場合、照度は25lxになります)。

例えば、原発の放射能漏れなど気になるところですが、放射線の強さは距離の2乗に反比例します(・・・なので、事故の際は遠くに離れている方が安全なのです)。

実は、私たちは、知らず知らずの内に 「逆2乗の法則」 の中で暮らしているのです。

もしかしたら、遠距離恋愛なども 「相手の魅力に比例し、距離の2乗に反比例する」 という逆2乗の法則になっているのかもしれませんね(笑)


現場主義の弊害②

2012年1月09日 月曜日

少し前に掲載しました 「現場主義の弊害」 の続きです。 http://consult-k.jp/colum/?p=467

以前、ある企業様の支援をした時のことです。 そこは、中高年向けの婦人服を販売しているやや高級路線のブティックでした。 少子高齢化も進む昨今、お客様は60代以上しか考えられないというのが経営者の持論でした。

左の図は、市内の園児数と児童数を調べたものです。 すると、少子化とはいうものの、この市では児童数が伸びていることが分かります (但し、園児数が横ばいに推移しているため、今後の児童数は横ばいになる可能性があります)。 それに合わせて、学校のクラスの数も増えていることが分かります。

右の図は、市内の年齢別の人口推移を調べたものです。 すると、60代・70代・80代の伸びから、確かに高齢化していることがうかがえます。 しかしながら、ここ数年の50代の大幅な落ち込み、ここ1-2年の60代の横ばい、70代の横ばい傾向を考えれば、今後はさほど高齢化が進まないことが推測されます。 一方で、30代が一番多く、40代が年々伸びており (ここ1-2年の30代の落ち込みは40代に年代が移ったと推測)、今後は、ますます40代が大きな割合を占めると推測されます。

現場を見たときに、60代中心にするというのは一面では正しいと思います。 しかし、それはお店の中だけの話・・・お店の外を見ればドンドン40代が増えているのです (数字で見れば明らかです・・・30代・40代で31.1%、60代・70代で24.9%)。 また、児童数の伸びと合わせて考えると、小さな子供を育てている40代ママ世代が重要なターゲットとなる可能性も考えられます。

「顧客は60代中心で今は少子高齢化の時代」 ・・・だから、60-70代向けの商品を中心に展開するという視野の狭い考え方よりも、「顧客は60代中心だが商圏は40代の伸びが著しい」 ・・・だから、そのギャップを埋めるために品揃えを見直すという大所高所の視点を持っていた方が、必ずや経営にプラスに働くといえます。

こちらの企業様では後者の考え方を受け入れ、バッグや小物の品揃えを見直す(少し若い人向きの色・素材の商品を増やす)ことで、30-40代の新規顧客を増やすことに成功しました。

皆様も、現場に偏り過ぎることなく、広い視野で経営環境を捉えていただければと思います。


雨ニモマケズ

2011年10月05日 水曜日

東京は朝から雨、とても寒い一日でした。

雨が降ると、よく思うことがあります。 それは、小売店や飲食店の支援をしているときに聞く、「雨だからお客様が来ない」 「雨だから売り上げが伸びない」 といった言葉です。

たしかに、雨が客足を遠ざけることは理解できます。 その日の売り上げに影響が出ることもあるでしょう。 ただ、売上を伸ばしているお店は、雨が降っても行こうと思わせるような努力をしているものです。 経営支援の経験から、「雨」を言い訳にするお店の多くは、得てしてそうでない日も売上は振るわない・・・というのが実際のところなのだと感じています。

 

★ お客様の吸引力 = 魅力度 ÷ 抵抗力

これは、商圏を考える際に用いる理論の一つです。 魅力度とは、例えば、品揃え、品質、価格、接客、サービスなど、お客様がこのお店に感じている魅力のことです。 抵抗力とは、お店までの距離、混雑度合い、閉店時間など、お客様が行くのをためらうようなことです。

仮に、吸引力3の場合はそのお店に行きたい、吸引力2の場合はあまり行きたくないと感じるとします。 魅力度=20、抵抗力=5のお店では、吸引力=4となります。 そのお店に行きたいと思う状態です。  しかし、雨が降って抵抗力=10となると、吸引力=20÷10=2となります。 これが、雨で客足が遠ざかっている状態です。 そこで、雨の日の特別セールなどをすることで魅力度=25とすると、吸引力=25÷10=2.5となります。 これが、雨でも行きたいと思う人がいる状態です。 つまり、雨の影響を少なくすることができた状態です。

また、日頃から様々な努力をして魅力度=30にすると、吸引力=30÷5=6、雨が降っても吸引力=30÷10=3となるため、雨の日に特別なことをしなくても、相当程度のお客様に来ていただけることになります。 数字が入ると少し難しく感じるかもしれませんが、簡単な四則演算ですから一つひとつ考えていただければと思います。

 

気象庁の統計データを調べてみた所、東京の2010年の降雨(雪)日数は、少しでも雨(雪)が降った日数は193日、1mm以上降った日数に絞ると111日、10mm以上降った日数に絞ると42日となります。 2009年を調べてみても大きな差は見られませんでした。 毎年一定の日数は必ず降るのですから、日頃から、雨だけど行きたいと思わせる魅力の高いお店作り・・・を心がけていただければと思います。