06-販売分析・計画記事一覧



料理が上手くできない人との共通点・・・ (後編)

2022年7月13日 水曜日

(つづく)

もう 16-17年前のこと、「守破離(しゅはり/すはり)」 というものを教わりました。

「守破離」 は、修行の段階を示したもの。
 1. 型を徹底的に覚える 「守」 の段階。
 2. 他の流派の良いところを取り入れて試行錯誤する 「破」 の段階。
 3. 自分自身で新たな型を創り上げる 「離」 の段階。

・・・物事を着実に修めるには、このような段階を踏むことが大切との教えです。

周りを見ると、「守」 をきちんとやらない/やれない人は多いですが、それでは単なる自己流にしかならず、結局は上達せず中途半端に終わってしまうもの。 何ごとも、「守破離」 の段階をきちんと守ることが大切ですね。

・・・料理にしても、販売分析や計画策定の手法にしても、まったくもって 「守破離」 の思想が当てはまります。 教わった当時でも 「古典」 といわれる古めかしい教えでしたが、「古典」 というものは、いつの時代にも通じる素晴らしいものです。

ちなみに私はというと、、、ちょっと 「守」 をかじったらすぐ 「破」 をやって途中で上手くいかなくなり、それでも諦めずに試行錯誤するところは 我ながら偉いのですが、結局は上手くいかず、紆余曲折を経て 「守」 に戻り、反省して 「守」 を徹底的にやる ・・・ということが多かったですね(苦笑)

数々の実体験として、教わった通りにやるのではなく、試行錯誤しながら自ら学んでいくスタイルは、また違った学びや気付きもあるため悪くはないと思っていますが、、、スピード感や確実性を考えれば、「守破離」 の段階をきちんと守った方が断然良いだろうな ・・・自戒を込めて。

(おわり)


料理が上手くできない人との共通点・・・ (中編)

2022年7月11日 月曜日

(つづく)

つい先日も、ここが最大のポイント!ということで、、、①この順番で考えること、②まずは箇条書き等でやりたいことを全て書き出し、そこから取捨選択する形で今回やるプランを作ること・・・と三度四度念押ししたのですが、、、

①教えた順番通りに考えず、②最初から今回やるプランを作成・・・と、最大のポイントを完全に無視する自己流でやってきた事業者がいました。

当然の結果なのですが、、、順番を守らなかったために論理展開が滅茶苦茶、プランは他にやらないといけないことあるよね? ・・・という見た瞬間にダメ出しが挙がる内容、、、1カ月もかけて何をやってきたのやらというのが本音です。

・・・こうした人に共通するのは、自分に自信がある人。

こちらから見ると、根拠のない自信、過信ともいえる状態なのですが、初めてのことに取り組むのになぜ教わった通りにやらないのか、なぜ最良のやり方を示しているのにそれをやれないのか、、、それくらい自分でできると思っているのですよね。

事業計画策定の研修やセミナーなどをすると顕著なのが、経験値の低い受講者の方が圧倒的に優れた計画書を作成します。

・・・それは、教わった通りに考え、教わった通りの手順で進めていくから。 まあ、教える側からすれば、こう作れば美味しい料理ができるよ!というレシピで教えているのですから、その通りに作ったら美味しい料理ができるよねという感じですね。

また、アレンジを加えて良い箇所と絶対にこの方法でなければダメという箇所があるのですが、、、後者の箇所でアレンジを加えたら間違いなく失敗・・・自分に自信のある人は、高確率でこうしたことをするよねという感じですね。

(つづく)


料理が上手くできない人との共通点・・・ (前編)

2022年7月08日 金曜日

もう 15年とか 20年とか前のこと。 料理番組で話していたシェフの言葉を、時折、感慨深く思い出すことがあります。

・・・料理というのは、これだけ料理番組もあるしレシピ本もあるし、誰でも美味しく作れるもの。 それなのにイマイチ・美味しくない・・・という声を多く耳にするが、それは、レシピ通りに作っていないから。

大さじ一杯と書かれているのに、それくらい分かるからと目分量。 カップ一杯と書かれているのに、面倒だからと目分量。 別に同じでしょと手順を守らない。 もう少し多い方がコクが出るだろうなどと自己流のアレンジ。 ・・・この通りやれば 誰でも美味しくできるという方法があるのに、その通りにやらないのだから、イマイチ・美味しくないというのは当然の結果。 ・・・というもの。

「正にそれ!」 といつも思うのが、分析や計画策定の手法を教える場面。

例えば、販売分析を行うセミナーや研修で、私は、ワークシートを使って、実際に計算してもらいながら分析手法を教えています。 ワークシートには、①②③は単独で計算できるけど、④は②の結果が必要、⑤は③④の結果が必要というように、先に計算していないと計算できない項目もあるため、必ず番号順に計算するよう伝えるのですが、、、「④が計算できない!」 などの質問や、「⑤が計算できないんです…」 と悩む人が、必ず 1-2割出てくるのです。

「④の前に②は計算しました?」 「⑤は④の計算結果が必用ですよ」 ・・・そう言うと、「あ~」 という返答。 本音としては、「番号順に!って何度も言ってるよね!?」 ですが・・・(苦笑)

番号順に、計算ミスしないように一つひとつ進めれば、全員が完成できるもの。 ・・・計算ミスはまあ仕方ないとして、なぜか番号順に進めないことで 完成できない人が 必ず一定割合いる、、、だから、どれだけ丁寧に教えた料理番組や料理本があっても、イマイチ・美味しくない となる人も 必ず一定割合いるのだろう・・・とシェフの言葉を思い出すのでした。

(つづく)


計画書を作らない経営者の特徴・・・

2021年9月18日 土曜日

小規模事業者でも、経営計画や事業計画が重要だと明確に打ち出されてから 7-8年経ちます。

計画がなくともそれなりに上手く事業展開できている方はまあ良いですが、、、上手くいっていないのに計画がないという方が未だに多くいらっしゃいます。

そうした時に計画を作るよう助言しても、「計画を作ったら上手くいくのか!」 と食ってかかられるのが関の山なので、、、計画の重要性や必要性は説明するものの 強く勧めるようなことはせず、基本的にはご興味があれば支援しますといったスタンスで接します。

計画書を作らない経営者の特徴を挙げると、「現場が全て」 「計数意識なし」 「視野狭窄」。 そして、これらに共通することとしては、「感覚に頼った経験則」 でしょうか。

こうした病ともいうべき状態の経営者は、他人の話を冷静に聞く耳さえ持てないため、、、あ~あ、と思いながら距離を取るようにしていますね。

つい最近も、いきなり癇癪を起こした経営者がいたため 完全に距離を置きましたが、、、計画書を作りたいけれど、考え方が分からない、計算ができないというなら、いくらでも手立てはあるのですがねぇ。。。


新型コロナ、、、数字の一人歩きにご注意を・・・

2020年3月08日 日曜日

新型コロナの感染が広がるにつれ、連日様々な数字が飛び交っています。 数字を用いることで、より具体的に正しい状況が伝わる良い面はありますが、事実誤認させることも・・・。

例えば、新型コロナの致死率 2.3%、、、これは、検査が進んでいない状況での瞬間値のため、(検査が進めば分母が大幅に増えるため) 実際の致死率は大きく変わってくることに留意する必要があります。

また、それは全体値(平均値) を意味しているため、地域別、年代別、状態別等に分けて調べてみると、カテゴリー別に大きくバラツキが出てくるため(20代が 0.2%に対して 70代は 8.0%など)、全体値(平均値) だけを取り上げることにあまり意味がないことにも留意する必要があります。

例えば、「日本の感染者が 1000人を超えた!」 との報道が散見されましたが、、、その内 710人は クルーズ船とチャーター機帰国者であるため、日本で蔓延しているかの誤認を与える数字の使い方ともいえます。

例えば、「マスクを月 6億枚に増産!」 といっても、元々月 4億枚からすれば 増産分は月 2億枚、、、1億人に配れば 1人に月 2枚配布で終了のため、充足するには程遠い数字であることが分かります。

例えば、「感染者の内 2割が他者にうつし、8割はうつさない」 と発表がありましたが、、、行動特性や環境要因により結果的にそうなっている可能性もあるなど 理由は分かっていないようで、、、もしも、感染者 10人が別々のライブハウスに行ったら、感染が広まるのは 2箇所だけで済むとはいえない ということのようです。

数字を出すと説得力があり、絶対的に正しいことのようにも見えてしまいますが、、、恣意的に使われることも多いため、冷静な判断が必要なことにご注意を。


”率” 経営の落とし穴・・・

2018年3月06日 火曜日

支援をしていて、小規模事業者でも 「粗利益率」 が ●%というように、数値で状況把握や目標設定をする経営者が多くなってきたように感じています。 しかし、そうした経営者の中にも、ちょっと気をつけないと・・・という方がチラホラと^^;

例えば、野球でいうところの 「打率」 を考えてみると分かりやすいと思いますが、、、打率 3割を超えてくると高く評価されますが、最終的には 規定打席をクリアして正当に評価されるもの。

例えば、12打席の内 4回ヒットを打ったとして、その時点ではそれなりに評価されますが、443回以上打席に立っていなければ 正当な記録としては認められません。

経営に置き換えてみると、「粗利益率」 が目標をクリアしたといっても、規定打席と同じところの 「売上高」 が目標をクリアしていなければ、おそらく経営としては苦境に立たされることになります。

例えば、粗利益率 40%、売上高 5千万円を達成すると、営業利益 200万円となるような数値計画を立てていたとき、最終着地の見込みが、粗利益率 40%、売上高 4千万円とすると、経費削減ができなければ 営業赤字(△200万円) となってしまいます。

つまり、「粗利益率」 だけ気にしていては不十分ということなのですが、、、「粗利益率」 だけを気にする経営者にたびたび出会います^^;;

数値を意識した経営というのは◎、でも、意識するならば正しく意識して、経営の持続的発展につなげましょう^^


数値は嘘をつかない・・・

2017年12月20日 水曜日

昨日、ちょっとだけ時間ができたので、今がチャンスと思って急きょ病院へ。 実は、先月痛めた膝が良くならず、まあ問題ないかとは思ったけれど、年末年始に何かあっても困るので 念のため整形外科へ。

レントゲンや膝の曲げ伸ばしでは特別な問題はなし。 もしかすると半月板かも(?) とのことでしたが、一見しておかしいということもないので、無理しないように&膝上の筋力強化をしながら様子を見ましょうとのこと。 ・・・予想通りの診断でしたが、関節に異常がないことが分かっただけでも安心できました♪

そして、帰りがけ、まだ 1週間経ってないけれど 健康診断の結果が出てるかも? と急きょ思い立ち、先週、健康診断をしてもらった内科へ。

こちらも、まあ問題ないことを確認しに行くだけなのですが、行かないといけないので、、、と、ちょっと後ろ向きな気持ちで行ったバチが当たったのか、とても長い待ち時間。 ・・・80分待ちで 3分の診察で終了、、、予定通りに来年行けばよかった^^;

さて、健康診断の結果は、予想通り問題なかったのですが、数値としては去年より悪化。 膝痛の影響で 1週間は通常歩行も難しく、その後も最小限の運動しかしていなかったにも関わらず、体が動かせないストレスで過食の日々・・・。

はい、数値は嘘をつきませんね^^;;  ・・・血圧も血糖値もコレステロールも肝機能も、見事なまでに 昨年より少しずつ数値が上昇(→ もちろん正常範囲の数値です)。 ・・・この数週間の生活が如実に検査データに現れたことに、ちょっと感激(?) してしまいました(笑)

同様に、販売分析などをすると、経営状況が如実に数値として現れるものです。

経営状況を数値で把握していない事業者も多いですが、、、分析した結果、問題ないことが分かれば安心できますし、そうでないなら危機意識を持つことができますね。 健康診断と同様に、数値で客観的に経営状態を判断することは 大切なことですよ^^

・・・ということで、私は今日から食事のコントロールを開始します^^ノ


売り逃しを試算すると・・・

2017年11月13日 月曜日

先日行った飲食店でのこと。 最初はそうでもなかったのですが、混み合ってくると店員が目を伏せるようになりました。 決して目を合わせず、この距離で聞こえてないはずはないでしょ・・・という状態でもひたすらスルー(笑)

もう少し応対が良ければ、あと 1品+ドリンク 2杯は頼んだだろうなぁ、、、人気店なのに残念。 雰囲気から察するに、いつもこんな感じなのだろうと思ったので、どれくらい売り逃しがあるか 試算してみました。

テーブル単価1800円(料理600円+ドリンク600円×2杯) × 10テーブル × 2.5回転 = 日売り 4.5万円。 立地的に週 3日はこれくらい混むとして、4.5万円 × 3日 = 週売り 13.5万円。 1ヶ月では ×4週 = 54万円。 1年では ×52週 = 702万円。

・・・売り逃しというには、ちょっと大きな金額ですね^^;;

目標が低いというのか この程度の売上で良いと思っているのか、、、一応 人気店ではあるものの、そこまでメジャーになれないのはこういったところにも表れていますね・・・。

皆さまは、売り逃し していませんか^^?


理由付けができない時は慎重に・・・

2017年10月19日 木曜日

最近の株高で、17年塩漬けになっていた投信がプラ転しました♪ いやー、長かった、、、17年ですよ 17年!

投資は、見通しが外れたら早目損切りがセオリーですが、当時は投資初心者、、、投信=長期投資という触れ込みに惑わされたのと、余裕資金なのでいつか上がる時まで放っておこうと完全放置。 一時は、投資額の 3分の1 にまで落ち込むなど、内心ブルーな時期が長く続きましたが、耐えた甲斐がありました^^

ただ、最近の株価上昇は、自分自身で理由付けができず、、、一気に下がってまたマイ転しては元も子もないので、本日処分しました~スッキリ♪ 17年も掛けて 1万円の儲けしかないけれど、これまでの経緯を考えれば奇跡の復活に大満足^^

さて、経営者としては、理由付けができない売上増も警戒しておきたいところ。

以前、支援した店で、来店数が急に増えたため仕入れを増やしていったところ、、、ある日を境にバッタリ来なくなり、残るは在庫の山→そして処分(結構な損失) ・・・なんてことがあったそうな。 後になって知ったのは、近くの同業他店が、全面改装で 3週間ほど休業していたということ^^;;

理由付けのできないバブルが生じた時には、、、損失を被らないよう、いつでも撤収できるようにしておきましょう!


「経営分析」 が簡単にできるということは・・・

2017年7月09日 日曜日

もう随分昔の話、「2時間で分かる○○」 とか 「さるでも分かる△△」 というような、ビジネス本が流行りました。 それまでは難解なものが多かったため、とてもありがたい本でしたが、ある時から、「漫画で学ぶ××」 というように、より馴染みやすいものに進化してきています。

ただ、気を付けないといけないのが、本当に分かるわけではないということ、、、あくまでも、かいつまんでポイントを押さえることができたり、入門書・導入書としての位置付けのものですので、それだけで全てのことが本当に理解できるかといえば、それは無理な話なのですよね^^;

さて、セミナーや研修などで、このようなことを言われることがあります、、、「もっと簡単に経営分析ができるようにならないのですか?」 (→ 沢山の分析手法を覚えるのが難しい、時間が掛かる、面倒 ということのようで・・・)

そうした人には、こんなことを考えていただけたらと思っています。 「あなたのご商売は、そんなに単純なものなのですか?」

経営というのは、簡単なものでも 単純なものでもありません、、、これまでの年月、様々なことが複雑に絡み合って今の状態に至ったのですから、それを 「分かりやすく解きほぐしていく」 には、相応の難易度の分析が複数必要になってくるのです。

もしも、10分程度で、いくつかクリックしただけで あらゆることが分かってしまうのでしたら、その程度のご商売でしかない ということになってしまいますが、、、おそらく、そのような方はほとんどいないはずですよね?

「簡単に経営分析ができない」 ということは、それくらい複雑な経営環境の中で頑張ってきた! 今も頑張っている! という証です。 そうしたことに敬意を払い、時間を掛けながら一つひとつ解きほぐしていきましょう^^