10-組織・人財・教育記事一覧



失業の裏に人手不足・・・

2020年12月22日 火曜日

コロナ禍で職を失った人、時短により勤め先から副業許可が出た人、収入が少なくなったため他に働き場を探している人、、、こうしたニュースがある一方で、人手が不足して仕事が回せないといった経営者の声を結構耳にします。

なぜ雇用のミスマッチが起きているのかというと、一番は、「そうした仕事はやりたくないから」 なのでしょう。 ・・・今までデスクワークに従事していた人が立ち仕事、工場のライン仕事に従事していた人が接客の仕事 等々、それはやりたくないと思うでしょうし、最初から選択肢に挙がっていないようにも思います。

そして、割と多いと感じているのは、雇用保険に加入していて 会社都合の退職となれば、すぐに失業給付が受けられるようになるため、さらに、コロナ禍の混乱状況で慌てなくてもと思えば、、、今、本気で就職したいと考えている人は 、実はそれほど多くはないようにも感じています。

こうした状況を考えれば、求職者が本当に困った状況になってからでないと人手不足は解消しないようにも思いますので、、、人を探すだけなく、人手不足を補うための設備投資(効率化・省力化)等も 並行して検討されると良いと思っています。


新型コロナ、、、お客様は神様の国の弊害・・・

2020年10月18日 日曜日

東京都内の複数のタクシー会社が、利用者が正当な理由なくマスク着用を拒否した場合、運転手が乗車を断ることができるよう国に申請しているとの報。

これに先立ち、車載カメラの映像を調査したところ、3日間の乗車数 2,843人の内 マスク未着用者は 19%だったとのことで、、、日常見渡しても未着用者(顎マスク含む) はそれくらいいるだろうと感じるので、日本の民度はこの程度なのでしょう。

民間事業者が提供するサービスなのだから、タクシー会社の方針を優先するべきと個人的には思っていますが、、、飲食店への入店を拒否されたことに腹を立て、SNSに投稿して閉店に追い込むような恐ろしい人もいましたので、国が認めたとしても現場では一悶着あるのでしょうね。。。

お客様は大切にするべき、でも、個人的には、仲間とも家族ともいうべき従業員をもっと大切にするべき、、、従業員の感染リスクを下げる取組は 経営者の使命だと思っています。


縦割りでなぜ悪い?

2020年10月15日 木曜日

政府の改革が進められそうな雰囲気もあるせいか、縦割り行政の弊害など、縦割り=悪とする意見を目にすることが増えてきました。

ただ、私個人としては、縦割りが悪いとは思っていません。 ・・・責任者やリーダクラスが全体を見て、その下は縦割りというのが理想的な組織運営だと思っています。

縦割り=悪とされてしまう大きな要因として、まずは、責任者やリーダークラスが全体を見ていない(見えていない)こと。 そして、縦割り=悪の典型例として、何かを尋ねると、「うちじゃないんで」 「私は知りません」 といった冷たくあしらわれる情景が思い浮かびますが、、、

でも、縦割りだからそうなっているのではなく、、、例えば、答えられないことに対する謝意を述べ、担当に円滑に引き継ぐ、担当や組織の横断的な問題・課題は責任者やリーダーが対応する・・・等ができれば、何も問題にはならないはずですよね。

そうした対応をしていないから問題視されるのであって、「うちではないこと」 や 「私は知らないこと」 が悪いわけではない、、、むしろ、他のことは知らなくても そのことに関しては誰よりも知っている人が対応してくれた方が良い結果につながると思っています。

縦割り=悪として、誰もが全ての事柄を把握するよう求める・・・なんて会社もありますが、社員に多大な負荷を掛けるだけでなく、自身の担当が疎かになるなど弊害の方が大きくなるものですので、、、縦割り=悪と短絡的に考えるのではなく、何が悪なのか(できていないのか) を冷静に考えていただければと思っています。


ガバナンスの問題は、いち早く対処する・・・ (後編)

2020年8月11日 火曜日

(つづき)

支援の場で実際にあった話ですが、、、

例えば、奥様が若手社員に対して、上司の指示通りにやっていたところ 別のやり方を提案する。 社内ルール通りにやっていたところ、それは非効率だと口を出す。 そうした振る舞いを あちらこちらで悪気なくやられるため、社員は困り果て、組織としても混乱をきたしていました。

社長はそうした状況を知っていながらも、奥様に厳しいことは言えず、、、社員が困り果てていたところに、私という格好の第三者が現れたものだから、これまでの不平不満の雨あられでした^^;

社長に現実を伝えるとともに、私が出した対処法は 次のどちらかを選んでくださいというもの。 ① 意見を言うのであれば、しかるべき立場と責任の元、組織の一員として発言する。 ② それが嫌なら、一切の口出しは止めていただく。

結果は、①を選ばれ、組織の一員として、与えられた権限の範囲内で、上役の監視の元で、一社員として動いていただくことになりました。

実際のところ、奥様の自由な振る舞いに嫌気がさして数名退職していましたので、、、ガバナンスの問題は、いち早く対処することが肝要ですので、ご留意いただければと思います。

(おわり)


ガバナンスの問題は、いち早く対処する・・・ (前編)

2020年8月10日 月曜日

ガバナンスとは、企業の統治や管理体制を意味するビジネス用語。 社員からの情報流出やバイトテロ等により廃業に追い込まれることも珍しくない昨今、ガバナンス強化は、組織が取り組むべき喫緊の課題といえます。

さて、Yahoo! ニュースで、興味を引く記事が挙がっていました。

それは、先日、相撲部屋から力士が脱走した事件に関して、おかみさんへの力士の不満が原因であったとのこと(度を越えた生活面の管理があった様子)。

しかし、おかみさんは日本相撲協会の会員ではないため、協会がおかみさんを処分することはできない。 つまり、部屋の運営で最重要な役割を担うおかみさんに問題があったとしても 組織的に対処できない・・・というガバナンスの問題が浮上したのでした。

そして、組織上の位置付けがそうならば、親方が、問題化する前に おかみさんを指導・処分すべきなのだけど、それができていないから おかみさんは増長し問題化した・・・で、それを解決するのは親方の役目という無限ループに陥っているようです^^;

中小企業支援でも似たようなことがあるのですが、、、それは、経営者の奥様の会社での振る舞いについて。 ・・・最も問題になるのは、社員でなく、組織上の立場が不明確な中で自由に振舞われる場合です。

(つづく)


言ってはいけない・・・日本特有の文化?

2020年6月15日 月曜日

ドンドン感染者が増えているのに、東京アラートは解除され、解除ステップは進められ、今週末には国内移動制限が解除される見込み。 ・・・全国から多くの人が集まる都心で、ドンドン感染者が増えているのにです^^;

まあそれは良い、それは良いのだけれど、それに対する批判がほぼない。 批判したり、普通そう思うよね? という意見が発せられるのはネットの世界だけで、、、地上波では、批判と思われない程度に現状を伝える、個人として一言感想を言うに留める、別の話題にすり替える・・・そうした対応に とても違和感を覚えています。

実は、支援でたまに見る ワンマン経営者の会社の状況とソックリなのですよね。

普通に考えればおかしなことをやっている、それに対して顧客から苦情がある、売上にも影響が出ている、、、でも、そのやり方に異を唱える人はいません。 それどころか、顧客からの苦情は伏せ、売上低迷の原因として別の理由を挙げる社員も出てくる始末。。。

先日も 「まさにこれ!」 という組織を見てきました。

トップが発案し、現場責任者が推進し、、、その結果、良い面もあったけれど明らかに弊害も出ていたのに、そうした意見を述べたのは 1人だけ。 しかも、その後の会議では、「○○さんだけそうしたことを言っていました」 とやり玉に挙げられる始末。 私には発言権がないため何もできず、悶々と帰路につきヤケ食いすることに^^;

・・・言ってはいけない、、、そうしている内にドンドン事態は悪くなる。 それでも言ってはいけない。。。 そんな中、「言わないと!」 と勇気を振り絞った人はおとしめて沈静を図る、、、それを見た人は絶対に本音は言わないし、またそうしたことがあれば おとしめる側に回る人も出てくる。。。 ・・・これがある種、日本特有の文化なのだろうな と呆れています^^;;

皆さまの所属する・関与する組織は、大丈夫ですか?


新型コロナ、、、あなたの言葉は もう届かない・・・

2020年5月14日 木曜日

緊急事態宣言が 39県で解除されることになりましたね。

一応、首相会見を見ていたけれど、全く耳に入ってこない、、、信頼できない人の話はこれほど耳に入ってこないものか?? 換気扇の音の方が良く聞こえる! ・・・と、ちょっと笑ってしまいました。

これまでも信頼していなかったけれど、最低限のことはやるだろうくらいは期待していましたが、、、マスクは届かないは 10万円もいつになるのか分からないは。。。

ただ、私が完全にこの人を信頼しなくなったのは、これまでのグダグダな手腕というよりも、緊急事態宣言期限の 1週間も前から延長に言及したから。 「まだ 1週間もあるのに既に投げてる!」 ・・・そうした状況をチクリと刺した県知事もいましたが、私も同じく 「それってどうなのよ!?」 と失望、、、これが完全に見限った瞬間ですね。

場当たり的な発言ばかりで実行力がなく、その上、本気でやろうとは思っていないリーダー、、、そんな人の言葉は、無意識に脳が拒絶してしまうようです。

さて、支援をしていて、意外と と言っては失礼ですが、小さな規模の会社に こうしたリーダー(社長) はいないのですよね、、、そんなリーダー(社長) では、あっという間に倒産するか 社員が去っていきますからね。 ダメ社長でも会社が成り立つのは、大企業ならではの特徴かもしれませんね(笑)


新型コロナ、、、テレワークの実態・・・ (後編)

2020年4月21日 火曜日

(つづき)

システム導入の支援と同じような感じなのですが、、、

システム導入には、まず 業務内容の見直し や 業務フローの再構築 (→ ここが一番の取組課題) が必須なのですが、システムに疎い経営者ほど 「システム導入すれば(お金を掛ければ) 全て上手くいく」 と思い込む傾向が強く、業務内容の見直し等をせずにシステム導入を進めがち、、、

その結果、残念ながら ほぼ間違いなく失敗・・・というのを何度も見ました(苦笑)

そうしたことを理解していないのか、ニュースを見れば 「テレワーク導入が進んでいない! もっとテレワークを導入して接触機会の削減に取り組むべき!」 といった もっともらしい意見を耳にしますが、、、

正直、今、急に進めても 思っているような成果は出ないでしょう(→ テレワークの良い面や自社の課題等の発見にはつながると思いますが)。

ですから、今、テレワーク(在宅ワーク) を導入するならば、前述の経営者のように真っ当な成果は求めず、、、休業するより士気が保てる、新しいチャレンジとしてやってみる、接触機会の削減を第一の目的としてやる ・・・そういった認識で導入されるのが良いのかなと思っています。

何事も急にはムリ、、、上手くいくかどうかは、事前にどれだけ準備していたか次第なのですよね。

(おわり)


新型コロナ、、、テレワークの実態・・・ (前編)

2020年4月20日 月曜日

新型コロナ以前には中々導入が進まず、緊急事態宣言の発令を受け にわかに導入が進んでいるテレワーク(在宅ワーク) ですが、ニュースを見ていると、何だかんだいっても割と上手くやれている会社の事例ばかり・・・。

では、本当に上手くいっているのか? というと、ある経営者がこんなことを言っていました、、、「今は休業かテレワークかの2択。 やってみると、実際は遊んでいる時間が多いようなのでテレワークの成果は微妙だけれど、今はそうしたことに対してどうこう言う状況ではない。」

・・・言い得て妙というか、新型コロナ騒動で急きょテレワーク(在宅ワーク) を始めた会社は、これが実態なのだろうと思っています。

テレワーク(在宅ワーク) の取組が上手くいく会社の条件は、、、① 業務プロセスの見直しがなされており、 ② 既に異なる勤務形態で業務を実践していること。

・・・つまり、全員が同じ時間帯に出勤して働かずとも仕事が上手く回るよう 業務フローの再構築・管理ツールの整備・社内ルールの周知等をしており、それに従って 既にフレックスタイム制 等を導入していること が必要だと考えます。

ですから、こうしたことができていない状態で、急にテレワーク(在宅ワーク) を始めても、、、大して仕事にならないか 弊害の方が大きくなるか・・・と思っています。

(つづく)


新型コロナ、、、従業員を大切な仲間と思うなら・・・

2020年4月08日 水曜日

危機に直面した時にその人の本性が分かるなんて言われますが、、、新型コロナの影響で解雇・内定取消(一方的に解雇・契約解除を通知して一切取り合わない) なんていうのは、従業員をその程度の存在としか思っていないという証拠ですね。

今が相当厳しい状況であることは皆が分かることですから、最終的に解雇や内定取消となることは仕方ないこととしても、誠実に説明する・話し合いの場を持つ・相手の心情を理解するということは人として最低限必要なことだと思っています。

例えば、このまま給料を払うと近いうちに倒産せざるを得ない会社がありましたが、、、経営者は、資金繰りや仕事の状況の厳しさを丁寧に説明し、会社都合で解雇すれば 当面の生活は失業保険で何とかなること、再就職の際は 解雇に至った経緯を書面で渡すことで就活が不利にならないよう協力する等の話し合いをしました。 ・・・大切な仲間と思うなら、それくらいはしないといけないですよね。

さて、緊急事態宣言が発令されてにわかに問題となっているのが、「休業手当の支払が止まる」 「止めて良い」 との報。

そもそも休業手当の支払義務は、「使用者の責めに帰すべき事由」 のある場合に生じるため、緊急事態宣言や知事の休業要請 = 使用者の責めに帰すべき事由なし、だから休業手当の支払義務もなくなる!・・・と解釈されているようですが、、、

要請=強制力はなく最終判断は使用者であることから、本当に支払義務がないのかは、厚生労働省が明確に判断を示すか、裁判になって最高裁の判決までいかないと分からない・・・ということ、、、また、前述の通り、従業員を大切な仲間と思っているのなら、休業手当の支払を止める(支払わない) ことが人としてどうなのか・・・という観点で考える必要があると思っています。

4月3日のコラムにも書きました 「雇用調整助成金」 は、休業手当の支払い義務を負わない場合でも、実際に労働者に休業手当を支払っていれば支給対象となりますので(厚生労働省の見解)、、、こうした制度を活用しながら、従業員とともに苦難を乗り切っていただきたいと思っています。